サラリーマンプログラマから

転職活動を機に始める浅はかなブログ

Scrum開発のはじまり

私がScrum開発をはじめた経緯について書いていこうと思います。

首謀者

私です。Scrum開発などの新しい技術や手法を取り入れる場合、現場から提案して説得する場合や偉い人からとりあえず導入するように言われるケースなどあると思います。私がScrum開発をはじめたのは前者であり、首謀者は私でした。

なぜScrum開発が必要だと思ったのか

scrum開発がやりたいというわけではなく問題の解決方法としてScrum開発を選択しました。Scrum開発である必要はありませんでしたが、他に選択肢が浮かびませんでした。

何が問題だったかというと、私の主観ではありますがチームビルドが全くなされていないことでした。メンバ間での助け合いや知識の共有はなく、チームをまとめるのは誰かもはっきりしない状況に加えて作業に関する説明は少なく質問の返答も遅い状況でした。
現在のプロジェクトはSIerの下請けであり、契約は一括請負となっています。また同じソフトウェアを改良に改良を重ねていくつも商品を作るようなプロジェクトとなっていて、私はそのソフトウェアに関わって長い古株です。古株の私からみても今回のチームは酷いもので、新規参入者も何人かいるにもかかわらずサポートがないように見えました。

まず何をしたか

まず、手順書やテンプレートを丁寧に作成し、新規参入者を含めて疑問なく作業が進められる状況を作ってもらうようにお願いしました。しかしうまくいきませんでした。手順書などを実際に作業をする人が作成するのではなく、手順書などを作ることが目的の新規参入者によって作成されることになりました。つまり、手順書を作成した人は作成した手順書を使わないということです。これではうまくいくはずはないと思います。

次に何をしたか

カイゼンジャーニーを配りました。まずはプロジェクトの管理側の方々に読んでもらいました。その後、話し合いの末にScrum開発でやっていくこととなりました。

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

私がScrum開発をはじめたのはこのような経緯でした。scrum開発を始めるにあたりチームメンバにもカイゼンジャーニーを配り、カイゼンジャーニーを教科書として進めることになります。

Scrum開発をはじめるまで3〜4ヶ月程度は問題のある状態でプロジェクトが進んでいました。Scrum開発への切り替えも時間をかけて話し合いをする必要がありました。おそらく「興味があるのでやってみたい」ではScrum開発をはじめることはできなかったと思います。今回は、問題を明確にして問題の解決方法としてScrum開発を提案できたことが良かったと思います。業務の内容や契約形体にもよると思いますが、現場からの要求としてScrum開発をやるという場合はまず問題を共有することが重要と思います。
今後Scrum開発をやってみたいという方は問題の共有からはじめることをおすすめします。